『船上シンポジウム-2015』は盛況のうちに終了しましたので報告します。

2015年2月15日船上シンポジウム

「まちふねみらい塾」初の試みとして2015年2月15日『船上シンポジウム』を行いました。新年早々、陣内塾長と高松代表理事が招かれてヴェネチュアのカホスカイ大学で開催された国際シンポジウムにおいて講演した内容の発表と、本塾の提言活動第一弾がテーマで、講師の話とリンクさせてコースを定め、夕陽に輝くベイエリアの街に視線を送りながら東京湾と芝浦・品川方面の運河および隅田川の河口部を船で巡るイベントで、募集予定を超える70名(募集60名)の参加でした。

概要

■主催:一般社団法人 まちふねみらい塾

■協賛:
平和不動産株式会社
株式会社晴海コーポレーション
国際航業株式会社
株式会社ジール

■使用船:
ジーフリート(80人乗り)全長:28m 全幅:5.68m 総トン数:51t

■船着き場:
天王洲ヤマツピア(ジール専用船着場)

プログラム

[第一部]

■シンポジウム pm16:00~18:10

<パネリスト>

・陣内秀信(法政大学教授・まちふねみらい塾 塾長)
『東京ベイエリアの開発を基層から考える』

・高松 巖(まちふねみらい塾 代表理事)
『東京港の発展と水上交通』

以上,ベネツィアのカホスカイ大学で国際シンポジウム帰朝講演

・阿部 彰(まちふねみらい塾 常務理事)
『提言-2015???? 東京における水上交通インフラの姿』

■船上名刺交換・交歓会   pm18:20~19:00

[第二部]

レストランパーティ pm19:15~21:00
Captain‘s Wharf

陣内秀信 まちふねみらい塾塾長(法政大学教授)
2015年2月15日船上シンポジウム

陣内秀信 まちふねみらい塾塾長(法政大学教授)

江戸時代からの水辺の成り立ちと街づくりを歴史的に読み取り、水辺こそ人を惹きつける魅力を備えており、ヴェネチュアをはじめ欧米諸都市における舟運を基にした水辺の利用の在り方を検証しながら、東京の水辺再生の可能性を探る中に、近代以降東京湾に生まれた埋め立地を新時代の群島と位置づける発想が興味深い話であった。

 

 

髙松 巌 まちふねみらい塾代表理事
2015年2月15日船上シンポジウム

髙松 巌 まちふねみらい塾代表理事

江戸の埋め立ては街を整えていくために行われたが、近代に入っての埋め立ては様々な事情を抱えるものであった。特に高度成長期の都市のスプロール化とごみ排出問題や地下水の汲み上げと地盤沈下問題が今では負の産業遺産の形を乗り越え、未来の都市観光の素材として、東京の魅力づくりに欠かせないものになったと位置づけた。

 

 

阿部 彰 まちふねみらい塾常務理事
2015年2月15日船上シンポジウム

阿部 彰 まちふねみらい塾常務理事

21世紀の水上交通は人口減少時代における都市経営の視点を以てインフラ整備の形で計画すべきであるとし陸上交通との結節点に船のターミナル設置、ウォーターフロントの随所に営業船の船溜まり整備、内部河川では水位を調整し干満に影響されない安定航路を整備、その他、地球温暖化防止やバリアフリーの視点を外さない

 

航行コース

夕暮れとともに、東京湾の風が強くなり揺れが出てきたことから、コースを京浜運河を北上する航路に変更し、一転穏やかなクルージングになった。この状況を実体験できたことも実証型の船上シンポジウムならでの良さと言っても良いであろう。

map

 

船上シンポジウム風景

2015年2月15日船上シンポジウム2015年2月15日船上シンポジウム

船上名刺交換・交歓会風景

2015年2月15日船上シンポジウム2015年2月15日船上シンポジウム

新年会風景

2015年2月15日船上シンポジウム2015年2月15日船上シンポジウム

 

2015年2月15日船上シンポジウム